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人の心に届く歌を創りたい

堀田 自分で曲を創ろうと思った きっかけはなんですか。
加藤 大学4年生のときにデビューして、私はシャンソンを歌うものだと思っていたのですが、レコード会社の方から「自分で曲を創りなさい」といわれたんですね。作曲なんてしたことがなかったので、最初は、ほんとうにたいへんでした。
堀田 2007年に出版された著書「青い月のバラード」を読ませていただいたのですが、「人の心に届く歌とは、たぶん私自身のための歌である」ということばにとても感銘を受けました。
加藤 作曲を始めたころ、相手の心に届く歌とは、なんなのか、四苦八苦して悩んでいた時期があったんです。そんなときに、のちに夫になる藤本敏夫と出会ったのですが、デートのときに彼が夜空の下で「知床旅情」を歌ってくれたんですね。心の底からふり絞るような彼の歌を聞いたとき、歌詞がまっすぐに心に伝わってくるすごさを感じて、とてもショックを受けたんです。
堀田 そのときのことがこのことばにつながっているわけですね。
加藤 人の心に届く歌って、うまさとか華やかさではないんだと思ったら、もやもやしたものが一気に吹き飛んでしまったんです。それからはまっさらな気持ちで曲を創ろうと思い直して、そんな気持ちで創ったのが「ひとり寝の子守唄」だったんですね。

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