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地に足をつけやりたいことをじっくりと

堀田 自分の体が健康でないと、いい写真も撮れないと思いますが、なにか日ごろ心がけていることはありますか。
大石 そうなんでしょうが、わたしは、健康にいいことをなにもしていないんです。散歩とかストレッチとか、したほうがよいと思ってはいるのですが、ときに流されてさぼっておりまして(笑)。
堀田 お忙しいから、習慣化するのはむずかしいですよね。
大石 野菜類の摂取が不足しがちなので、野菜ジュースを頼りにしているのですが、ジュースでもいいのでしょうか。
堀田 いいと思いますよ。カロリーも少ないしビタミンも豊富ですからね。ただ野菜ジュースには繊維質がないので、ときどき根菜類などを食べて胃や腸を刺激してあげるとよいと思います。
 今後もますますのご活躍が期待されますが、なにかやりたいことなどはありますか。
大石 わたくしは福島の人たちが、自分たちが使っていない東京電力の放射能の被害を受けてしまったことに対して、東京都民の一人としてずっと責任を感じていて、福島からどうしても目を離すことができないんです。
 しばらくは被災地をまわって人間にとって、ほんとうにたいせつなものはなにか、「生きる原点」を追いかけていきたいと思っています。
堀田 最後に好きなことばがあれば教えていただけますか。
大石 「地に足をつけて生きる」。20歳代のころは、どうしたら本や写真が売れるだろうかと、うろうろしていた時期もありましたが、最近は、人生はそう長くはないし、自分がやりたいことを地に足をつけてじっくりやったほうがいいと思うようになったんですね。これまでに出会った大勢の人から「地に足をつけて生きる」ことのたいせつさを教えてもらいましたものですからね。
堀田 どの社会でも、どんな人にも通じる、ひじょうに大事なことばだと思います。
 本日はすてきなお話をありがとうございました。

対談中の大石芳野さん(左)と堀田編集委員長

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