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木久蔵から木久扇へ親子同時襲名

堀田 本日は落語家の林家木久扇師匠においでいただきました。師匠は2007年に、親子同時襲名され、『木久蔵』から『木久扇』になられました。普通、『おう』というと『翁』ですが、なぜ『扇』にされたのでしょうか。
木久扇 「扇」は、職業的に落語ともつながりますし、「おう」という発声は、お客様を呼び込む、とても縁起の良い音らしいんです。テレビ番組「笑点」でも芸名を募集し、「林家キクラゲ」「林家ラーメン」など、いろんな案をいただきました。姓名学や、占星術などの先生からもご意見を伺い、最終的に『扇・おう』を選びました。
堀田 「木久扇」とは、しゃれた名前ですね。
木久扇 ありがとうございます。名前を変えたらすごく仕事が増えまして、改名して良かったなと思います。
堀田 歌舞伎では襲名披露で親子並んで口上を述べますが、落語の場合はどうされるんですか。
木久扇 倅(せがれ)が真打ちになったんで、何とかして売ってやろうと思ったんです。同時襲名は、春風亭小朝師匠の発案です。僕も親で師匠なんですけど、親子っていうのはやっぱり甘ったれちゃうんですよ。なので、倅は小朝師匠にお願いしていました。歴史的に振り返っても、落語では同時襲名ってないんです。倅を売り出すために、そんなにいい手があったかと、小朝師匠の提案に乗ったんです。
堀田 息子さんも幸せですね。
木久扇 全国85カ所で襲名公演を行いました。関西では、桂文枝さんや笑福亭鶴瓶さん、九州では、三遊亭歌之介さん、東京では綾小路きみまろさんなど、有名どころや旬の噺家(はなしか)をどんどん入れて、倅が主任(とり)を務め、僕も口上で全公演付き合いました。とにかく楽しい寄席で、おかげで、どこも大入りでした。

 NHKのニュースや新幹線の電光ニュースでも襲名を取り上げていただいて、それはとてもうれしかったですね。
堀田 木久扇師匠の人柄もありますよね。師匠が長年培ってみえたご功績もあって、それだけたくさんの方がお祝いしてくれたんじゃないでしょうか。すばらしいですね。

「木久蔵から木久扇になり、
自分でも新しい、晴れやかな気持ちです」

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