18歳でチャイコフスキーコンクール優勝
堀田 本日は、世界的ヴァイオリニストの諏訪内晶子さんに、おいでいただきました。100号という記念すべき号に、素敵なゲストをお迎えでき、非常にうれしく思います。諏訪内さんのコンサートは、何度か聴かせていただいています。特に、ニューヨークでテロのあった直後の2001年9月のベルリンでのコンサートは素晴らしく、今でも心に残っています。諏訪内さんは18歳のとき、チャイコフスキーコンクールを最年少で優勝されました。大きな賞をもらったゆえの苦労があったのではないですか。
諏訪内 若かったですし、チャイコフスキーコンクールを受けたときは、プロの演奏家になるつもりは全くなかったんです。うちは両親とも音楽家ではなかったので、プロの演奏家がどういうものなのか、想像もつきませんでした。演奏会はたいてい夜の早い時間に始まって、夜中に終わります。高校生のときにも、何度かコンサートはしていたのですが、演奏後は興奮状態でなかなか寝つけません。両親からは、よく「どうしてそんなに夜更かしするの。早く寝なさい」と叱られていました。そういう家庭だったんです。
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