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■運動療法

●歩くだけでも十分な運動療法

 運動療法のいちばんの効用は,インスリンの働きがよくなるため,ブドウ糖の消費を増やし,血糖値を下げることです。 運動の効用としてはそのほか,コレステロールや中性脂肪を減らしたり,血管の老化を防いだり,あるいは肥満を予防したりする効果もあります。また,ストレスの解消というメリットも見逃せません。日常生活の中に運動の習慣をとり入れると,かえって普通の人より健康的な生活を送ることができます。
 糖尿病の患者さんの運動としては,できるだけ全身の筋肉を動かす運動が理想的で,歩くことのほか水泳やジョギング・なわ跳びなどの運動が適当です。
年齢とともに筋肉はやせていきます。このような運動だけでは防ぎきれませんので簡単な下肢重視の筋トレも毎日組み合わせて,筋肉の力をつけ転倒・骨折も防ぎましょう。  運動療法のコツはいつでも,どこでも1人でできる運動を選ぶことです。

 肥満している人や中高年で始める運動としては,体にあまり負担をかけないウォーキングが適切でしょう。運動の強さを簡単に知るためには,運動時の脈拍数を利用する方法があります。運動をして,もうこれ以上するとくたびれて倒れてしまう強度を100%とすると,糖尿病の運動療法としてすすめられるのは40〜60%までの強度です。運動の強さと脈拍数の関係を次ページに示しますが,これを参考に自分の体力に合った強さで運動を続けてみてください。
 

 



糖尿病の歴史を学ぶ!