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■食事療法

●食事療法の3つの原則


 糖尿病になったからといって,食べてはいけないという食品はありません。健康な人と同じようになんでも食べられます。 ただし,食べる量は日常生活に必要な適量のカロリーに制限する必要がありますので,体重や労働の強さに応じて調整します。
 2型糖尿病ではインスリンが不足したり,その働きが悪くなるのですから,鈍ったインスリンの働きにあわせた食事の量にすることが必要なのです。そうすれば,食物は体の中で完全に利用され,余分なブドウ糖が血液の中にあふれるということはありません。  

1日に必要なエネルギー量の求め方

 2型糖尿病では,1日に必要なエネルギー量(キロカロリー)は標準体重(p25参照)と仕事(運動量)を元にして計算します。

1日のエネルギー量=標準体重×運動量

運動量の目安(体重1kg当たり)

軽労働 25〜30kcal
中労働 30〜35kcal
重労働 35kcal以上

●例えば,成人では標準体重が60kgで,事務的な仕事をしている人の1日のエネルギー量は次のようになります。

60kg×30kcal=1800kcal

kcal;キロカロリー



■1型糖尿病の場合でも,成人では,1日に必要なエネルギー量は2型糖尿病の場合と変わりませんが,発育・成長期にある小児・学童では,体の割には多くのエネルギーをとる必要があります。成人と同じようにエネルギーを低く抑えると発育・成長が悪くなるからです。1日に何キロカロリー必要かは主治医とよく相談して下さい。


 総エネルギー量の15〜20%をたんぱく質,20〜25%を脂肪,残りの約55〜60%を糖質で補います。  

 ビタミン・ミネラルは,代謝を円滑にする潤滑油として必要です。この種の微量栄養素は,野菜・海藻類・きのこ類などに多く含まれていますが,こうした食品には,血糖値の上昇を抑えたり,コレステロールを下げたりする食物線維も多く含まれており,しかもエネルギーは低いので多目に食べても差しつかえありません。1日300gを目標に摂るようにしましょう。  

糖質,たんぱく質,脂肪のエネルギー量は?

 それぞれ1グラム当たり、糖質は4キロカロリー、たんぱく質は4キロカロリー、脂肪は9キロカロリーのエネルギー量があります。脂肪を摂りすぎないように心がけましょう。

 



糖尿病の歴史を学ぶ!