BENCHNOTE CLUB WEB SITE
HOME>BN School>糖尿病の治療の目標

■糖尿病の治療の目標

 糖尿病治療の目標は,健康な人とかわらない社会生活を送れるようにすることです。そのためには,血糖値をできるだけ正常に近づけ,代謝異常を改善し,糖尿病によって起こる合併症を防がなければなりません。また,合併症がすでに起こっている場合は,進行を抑えることが重要です。糖尿病の治療のポイントは,糖尿病によって起こる合併症をいかに防ぐかで,あなたの血糖値が正常に近づけば近づくほど,合併症が起こる心配は少なくなります。
 糖尿病の治療の基本になるのが,食事療法,運動療法です。そして,場合によっては薬物療法を行うことが必要です。
 また,それと同時に血糖,尿糖,たんぱく,ケトン体,体重,血圧などを日頃から測定し,あなた自身の糖尿病の状態を常に知っておくことも大切です。 これらの治療および測定を行うにあたっては,最初は医師や看護師などから指導を受けますが,その後はあなた自身が行うことになります。 こうしたことから,糖尿病は自己管理の病気といわれています。つまり糖尿病の“主治医”はあくまであなた自身なのです。
 
HbA1c〔ヘモグロビンA1c(エーワンシー)〕の検査
 HbA1cとは,血液中のブドウ糖と,赤血球の中にあるヘモグロビンというたんぱく質が結合してできるもので,血液中のブドウ糖の量が増えれば増えるほど,つまり血糖値が上がれば上がるほど,その量は多くなります。
 この検査は,過去1〜2ヵ月間の平均的な血糖値を教えてくれます。そのため,検査を受ける2,3日前から,それまで怠っていた食事療法を徹底的に行うといった,いわば一夜漬けの食事療法では,HbA1cの値は改善できません。

 



糖尿病の歴史を学ぶ!